できる限り費用を抑えて留学がしたいと思った時に、留学の候補地に入ってくるのがフィリピン留学とフィジー留学です。
フィリピン留学は、費用の安さ、マンツーマンでの授業スタイル、日本からの渡航のしやすさなどから今や語学留学の渡航先の代表国のひとつになっています。
フィジー留学は、費用の安さ、世界で最も国民が幸福な国のひとつと言われるフィジーでの穏やかな生活、現地家庭でのホームステイ、高校留学など特徴的なプログラムで人気の留学地です。
フィリピン留学とフィジー留学はともに格安留学というキーワードに加え、温暖な気候、南国リゾートが有名という共通項が多く、費用にこだわっての留学を考えている人ならば、どちらにしたほうがいいのか、選択に悩む人も多いでしょう。
自身の適性や性格、求めているものをしっかり把握して、留学地がどのような国なのかを見定めてから留学に臨むことは、成功する留学の大きな鍵です。
ここでは、フィリピン留学、フィジー留学、それぞれの国の基本情報から、フィリピンとフィジーへのそれぞれの留学情報をお伝えし、フィリピン留学、フィジー留学、それぞれの適性を検証していきます!
フィリピン留学とフィジー留学は、格安留学、費用を抑えての留学を考えている人ならば、一度は考慮に入れる留学地ではないでしょうか。
しかしフィリピンもフィジーも、南国のリゾート地というイメージは先行しているものの、実際にどういう場所で、どういう留学ができて、どういう人に向いているのかはイメージが湧かない人が多いのではないでしょうか。
フィリピン留学、フィジー留学ともに、留学スタイルとしては語学留学が主になるので、語学留学における各留学地の向き、不向きを考察していきます。
フィリピン留学に向いているのはこんな人です。
各項目を見ると、フィリピン留学での生活がある程度見えるのではないでしょうか。
フィリピン留学の最大の特徴は、授業スタイルがマンツーマン授業が主体で、授業時間も他の留学地に比べて圧倒的に長く設定されていることです。
フィリピン留学を調べると、「マンツーマンでみっちり」という表現によく出くわしますが、まさにその通りで、集中して英語漬けになれる環境です。
地理的にも日本から飛行機4時間強の距離で、日本からの直行便も多く出ているため、連休と有給や学校の休み期間を使っての1週間〜2週間の短期留学に挑戦したいという社会人や学生も気軽に来られる手軽さも魅力です。
しかし一方でフィリピンは開発途上国であることに間違いありません。
今まさに中所得国から高所得国の一員に入ろうとしている経済発展途中の国であり、社会の様々なインフラやシステムは、今開発が進み整備されつつあるという段階です。
その分、日常でのハプニングはつきもので、時には不便さを感じることを経験することもあるかもしれません。
しかしそれら日本では「あり得ない」ハプニングは海外での醍醐味でもあり、楽しむことができる人にとっては、フィリピン留学は、勉強はもちろん人生の経験としても得難い経験を積むことができる留学地であると言えるでしょう。
その他、フィリピンの語学学校に在籍する学生は、日本、韓国、台湾、中国、タイ、ベトナムなどのアジア圏が多く、比較的近しい文化圏であるため、親しみを感じやすい一方で、欧米や南米、アフリカなどの世界各国の人との交流を楽しみたいという人には物足りなさを感じるかもしれません。
フィジー留学に向いている人はこんな人です。
フィジー留学は、もともと日本人が始めた新しい留学地です。そのため、他の留学地に比べ日本人の比率が非常に高いのがひとつの特徴です。
日本人が開拓した留学地で、学生は日本人が多いため、学校生活は日本人にも馴染みやすく、周りに多くの日本人がいることは、特に海外に慣れていない人や、英語にまだ自信がない人には安心できる環境と言えます。
一方で学校に日本人が多いことで勉強効果はどうなのかと思う人もいるかと思いますが、授業の中ではもちろん英語が話されますし、大部分がホームステイで現地の家庭に入るので、放課後は英語を使う機会は意識次第で十分に作れる環境だと言えます。
海外の文化を体験するのは留学のひとつの醍醐味ですが、フィジー留学ではホームステイを通して、異文化を体験し、学ぶことができるのも魅力です。
しかしフィジーは開発途上国であることも事実です。
基礎的なインフラやシステムは日本に比べると遅れている部分が多くあると言わざるを得ません。また、一般的に南国気質でのんびりしているため、日本人には驚くことやハプニングもある程度は覚悟していく必要があります。
そのようないわゆる先進国では考えられないようなハプニングも楽しめるという人には、フィジー留学は得難い経験をすることができるでしょう。
東南アジアとオセアニア、南国の島国という共通点も多いように見える二カ国ですが、その違いを地理的な特徴や歴史、経済、文化、治安、経済、国民性などから見ていきましょう。
フィリピンが西洋史に初めて登場するのは1521年ポルトガル人航海士フェルナンド・マゼランがセブ島に到着した時です。
セブ島に到着したマゼランは、キリスト教を広め島の部族の酋長たちとも良好な関係を築きますが、それに反発したマクタン島の部族の酋長の一人であるLapu-Lapuとの争いで命を落とします。命からがら逃げたマゼラン艦隊一行はそのまま航海を続け、史上初めて世界一周に成功することで歴史に名を残すことになります。
マゼランの死から約40年後の1565年、再度スペインが侵攻し、フィリピンはそれから333年もの間スペインの植民地となります。
1898年の米西戦争でアメリカが勝つと、フィリピンはアメリカに譲渡され、アメリカの植民地となりました。その当時アメリカが全土で英語教育に力を入れたため、英語が広く使われるようになります。
日本の明治初期には多くの日本人が出稼ぎ労働者として送られ、最盛期に2万9千名ほどの日本人在住者がおり、その当時東南アジアで最も多く日本人が在住していたことは、日本ではあまり知られていません。
第二次世界大戦中の1942年から1945年は日本軍が一時統治していましたが、日本軍の敗走後、1946年に独立が認められ、フィリピン共和国として独立しました。
1965年にマルコス大統領が就任したのち1972年〜1986年はマルコス大統領の独裁が続きましたが、2月革命によりマルコス大統領は亡命します。
現在は2016年に当選したドゥテルテ氏が大統領を務めています。(2021年6月現在)
フィジーが西洋史に初めて登場するのは1643年、オランダ人探検家のアベル・タスマンがフィジー諸島の北部を発見した時です。その後キャプテン・クックやキャプテン・ブライなどが島を訪れて世界に知られるようになります。
19世紀には捕鯨船の寄港、交易が行われるようになり、外国からの物資が入ってくるようになりますが、交易品として銃器がもたらされたことで部族間で激しい争いが起こります。
その戦いを制し、フィジーを統一したのがバウ族の首長ザコンバウであり、ザコンバウは1871年に英国政府にフィジーの王として認められます。その後ザコンバウは1874年にフィジーを英国に譲渡し、フィジーは正式に英国の植民地となりました。
植民地時代にはサトウキビの栽培が盛んになり、その労働者としてインド系住民が6万人ほどが送られました。送られたインド人の多くがそのままフィジーに定住し、現在もフィジーでインド系フィジー人が人口の約40%を占める要因となりました。
英国の植民地時代は約96年続き、その間の太平洋戦争時には、フィジーは直接日本軍の攻撃は受けていないものの、軍はソロモン諸島で日本軍と戦いました。
その後1970年に英連邦30番目の加盟国となり、独立を果たしました。
独立を果たした後は、1987年のランブカ中佐による無血クーデターを経て英連邦から離脱したものの、1997年に再度英連邦に再加盟しています。
その後もいく度かのクーデーターが起こったり、英連邦のメンバー資格停止される出来事などがありましたが、2014年には再度復帰し、現在も英連邦の一員となっています。
フィリピンの国土は南北に長く、面積は約30万平方キロメートルで日本の約8割程度の大きさです。
特徴的なのは7,109もの多くの島がある点で、多くの島に分かれていることで、地域によりそれぞれ独自の言語や文化を発達させてきました。
主要な島としては、ルソン島、ネグロス島、レイテ島、セブ島、ミンダナオ島などがあります。
首都はマニラ(Manila)市で、このマニラ市を中心として16市と1町により構成されるマニラ首都圏で1,300万人ほどの人口を抱えています。
その他には南部フィリピンの中心都市セブ市を中心とするセブ首都圏や、南部ミンダナオ島にある最大面積を誇るダバオ市などが代表的な都市です。
フィジー共和国は、南太平洋に浮かぶ島国で、面積は約1万8,270平方キロメートルで、日本の四国とほぼ同じ大きさです。
大小様々な島々から成り、322の島があります。
最も大きな島なビチレブ島で、その次にはバヌアレブ島、タベウニ島、カンダブ島などがあります。
首都はスバ(Suva)で、この首都スバとその隣接する3都市で国の人口の3分の1以上の人口を有し、南太平洋最大の都市です。その他には空港があり、リゾートエリアとしても有名なナンディ、第二の都市であり港町のラウトカなどが代表的な都市です。
フィリピンは国土が南北に長いため、地域によって若干の差はありますが、熱帯海洋性気候に属し、基本的に1年中高温多湿の気候が続きます。一部バギオ市などのルソン島北部の山間など標高の高い場所では朝晩冷えることもあります。
雨季と乾季があり、6月〜10月が雨季、11月〜5月が乾季となりますが、セブ島など雨季・乾季の区別があまりない場所もあります。
平均気温は26℃〜31℃程度で、一部を除き基本的に年中暑いと思っていて間違いないです。
フィジーは全島が熱帯雨林気候に属し、年間を通して高温多雨です。
12月〜4月は雨季にあたり、比較的に雨が多くなります。
5月〜11月は南東貿易風の影響下に入り乾季となり、雨は少なくなります。
年間の平均気温は25℃と穏やかですが、首都スバに比べると、空港のあるナンディは基本的に温度が若干高めです。
南半球の冬の時期である7月〜8月は比較的涼しい日が続きますが、それでも20℃前後なので、基本的に年中暑い日が続くと思っていて間違いないでしょう。
フィリピンの日本との時差は、日本が1時間進んでいます。
例えば、日本が15:00の場合、フィリピンは14:00となります。
フィジーの日本との時差は、フィジーが日本より3時間進んでいます。
例えば日本が15:00の場合、フィジーは18:00となります。
また、フィジーは11月初旬から1月中旬までがサマータイムとなり、その時は日本より4時間進んでいます。例えば日本が15:00の場合、フィジーは19:00となります。
日本からフィリピンへは、マニラとセブに日本からの直行便が就航しています。そのほかの地域へはマニラやセブを経由して国内線で移動するのが一般的です。
マニラへは、東京、大阪、名古屋、福岡、新千歳の5都市から直行便が出ており、航空会社は日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、フィリピン航空、セブパシフィック航空が直行便を運行しています。
セブへは東京、大阪、名古屋の3都市から直行便が出ており、航空会社はフィリピン航空とセブパシフィック航空となります。
経由便を利用する場合は、仁川、釜山、香港、台北などの東アジアに位置する都市からが一般的です。その他、北京や上海、広州などの中国の大都市とも直行便が就航しているので、これらの都市からフィリピン入りができます。
フライト時間は直行便は4~5時間弱、経由便は6時間〜9時間程度です。
航空券の値段は時期によって変わりますが、往復でおおよそ6万円〜10万円程度です。
日本からフィジーへは、フィジーエアウェイズが成田空港からナンディまで週2-3回直行便を運行しています。
経由便の場合は、香港や仁川、シンガポール、シドニーやメルボルンなどのオーストラリア各都市、オークランドやクライストチャーチなどのニュージーランドの都市を経由してフィジー入りすることができます。
フライト時間は直行便であれば9時間、経由便は十数時間となります。
航空券の値段は時期により変わりますが、9万〜15万円程度です。
フィリピンでは国語にタガログ語を基本としたフィリピノ語、公用語としてフィリピノ語と英語が制定されています。
それに加えて、フィリピンは人々がたくさんの島に分かれて住んでいるため、島ごとに異なる地方言語が話されています。
マニラのあるルソン島ではタガログ語が主な言語となりますが、多くの語学学校のあるセブ島はセブアノ語、南部ミンダナオ島の一部ではスペイン語をベースとするチャバカノ語など、島ごとに異なる言語が使われているのが特徴的です。
英語は、公文書や、学校での教育(特に理系科目)、市内の看板、広告など、あらゆる場所で使われ、それらは基本的にアメリカ英語です。発音は単語単語が繋がって音が変化するリエゾンやリンキングはほぼ使用されず、はっきりと発音され、英語ネイティブのようなリズムや強弱、抑揚はあまりつけず、スピードもゆっくり目なので、英語を母語としない人々には聞き取りやすい英語だと言えます。
使われる英語は基本的にアメリカ英語ですが、イギリス英語やフィリピン独自の英語表現も使います。
発音で特徴的なのは、Rを強く発音する人が多いのと、フィリピン訛りが強い人だと、Rがスペイン語によくあるrrとなる巻き舌の音になる人や、[f]音が[p]音になる(フィルターをピルターなど)人もいます。
フィジーでは英語が公用語として使われており、至る所で英語が使われています。公文書や看板など、街で使われるのは基本的に英語です。
現地人同士で会話する場合は、フィジー系はフィジー語、インド系はヒンディー語を使いますが、英語が広く浸透しているため、英語もよく通じます。
長くイギリスの植民地であり、現在も英連邦のメンバーであるフィジーの英語はイギリス英語に近く、発音やスペルもイギリス英語がよく使われます。
発音はいわゆる英語ネイティブのようなスピードではなく、ゆっくり目で単語を単語をはっきりと発音するので、英語を母語としない人々には聞き取りやすい英語です。
フィリピンは2020年のInstitution for Economic & Peace (IEP)の平和指数調査によると、世界163カ国中129位となっており、治安は日本に比べると決して良いとは言えません(参照:Institution for Economic & Peace (IEP))。
ただし邦人が危害を加えられるような事件は、現地に長く住んでいたり、ビジネスなどでの関わりでの怨恨が原因であることが大部分です。
留学生や観光客などの外国人は特にスリや置き引きなどの窃盗被害に遭いやすいので、常に身の回りに注意を払い、持ち物を置きっぱなしにしない、知らない人からもらったものを安易に口にしない、夜間に一人で出歩くなどの行動は慎みましょう。
フィジーの治安は比較的に安定しています。
特に銃器が認められていないこともあり、凶悪な犯罪などはあまり多くありません。
ただし、外務省の安全対策基礎データによると、日本人に対する窃盗や強盗、詐欺、暴行の被害が発生しており、特に日本人を含むアジア人は裕福という印象を持たれており、かつ欧米人に比べると体格が小さいことから、そのような被害に遭いやすい傾向があると言われています。その点を留意し、十分に注意して行動する必要があります。
フィリピンは世界的にも自然災害の多い国の一つです。
特に、台風や大雨、洪水は毎年大きな被害が出ています。
Alliance Development Works/Bündnis Entwicklung Hilft (BEH)が刊行しているWorld Risk Report 2020年版で災害の受けやすさランキングでフィリピンは世界9位となっており、災害対策は国家的な課題です。(参照:World Risk Reporr 2020)
ただし台風は、フィリピン沖で発生して北上するのが通常なので、語学学校の多いセブ島は雨などの影響は受けても直撃することは稀で、地域によって差があるとも言えます。
フィジーは世界的にも自然災害の被害を受けやすい国の一つです。
Alliance Development Works/Bündnis Entwicklung Hilft (BEH)が刊行しているWorld Risk Report 2020年版では災害の受けやすさでフィジーは世界181カ国中、15位となっており、災害対策は国家的な課題と言えるでしょう(参照:World Risk Reporr 2020)。
特に雨季にあたる11月〜4月はサイクロンが発生しやすく、その影響による洪水や浸水被害が出る都市もあります。
IMF(International Money Fund) によると、フィリピンの2021年の予測経済成長率は6.9%となっており、2020年の新型コロナウイルス感染症流行以前は、順調にプラス成長を遂げてきました。
2020年は新型コロナウイルス感染症流行により全土でロックダウンを実施し、1年以上という世界最長のロックダウンを続け、2020年の成長率はマイナスの-9%となりましたが、2021年にはプラス成長に転じ、今後も6%前後のプラス成長が続くと予測しています。
IMF(International Money Fund) によると、フィジーの2021年の予測経済成長率は5%となっています。
フィジーは従来の砂糖生産に依存する体制から、観光や漁業にも力を入れて経済発展を計っていますが、自然災害や国内および国際情勢の影響を受けやすく、経済成長率もその影響を受け浮き沈みが大きいと言えます。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、観光が主要産業のひとつであるフィジーに大きな打撃を与え、2020年はマイナス成長で-19%となりましたが、IMFの予測では2021年はプラス成長に転じ、今後も成長し続けると予測しています。
フィリピン統計局(PSA)の2018年の発表によると、フィリピンの平均世帯年収は313,000ペソ(約72万円/1ペソ=2.3円換算)となっています。(参照:PSA)
フィジー統計局(FBS)の2021年の発表によると、2019-2020年のフィジーの平均世帯年収は、26,249フィジードル(約140万円/1フィジードル=53円換算)となっています。(参照:フィジー統計局調査)
全体的にフィジーがフィリピンよりも物価が高いと言えるでしょう。しかし、フィリピンも乳製品などのフィリピン人があまり使わない製品や、野菜などは高くなる傾向があります。(参照:Numbeo)
項目 | スバ | マニラ | 東京 |
外食時のコーラ(330ml) | 138円 | 95円 | 150円 |
外食時の水(330ml) | 100円 | 65円 | 110円 |
牛乳(1L) | 143円 | 195円 | 207円 |
マクドナルドセット | 721円 | 360円 | 700円 |
ビール(500ml) | 240円 | 130円 | 343円 |
タバコ1箱(マルボロ) | 855円 | 276円 | 520円 |
バス運賃 | 37円 | 20円 | 210円 |
(1フィジードル=53円、1ペソ2.3円換算)
フィリピンの食文化は、従来の伝統的な食文化に加え、植民地として長く支配していたスペイン、移民として多く渡ってきた華僑、中国の影響を色濃く受けています。
主食はお米で、味付けは醤油と砂糖、塩胡椒、料理によってはお酢、またはトマトソースがベースとなり、パクチーなどの香りの強いハーブは使われないため、多くの日本人の口にもよく合います。
肉類は豚肉と鶏肉が主に食され、牛肉の頻度は高くありません。また野菜は生で食べることはあまりなく、火を通して味付けをして食べるのが一般的です。
魚介類も食され、通常は火を通したものが大部分ですが、新鮮な魚介類や海藻類は酢でシメて食べます。
またフィリピンは世界有数のココナッツやバナナ、パイナップルなどのトロピカルフルーツの生産国なので、これらを使った料理やスイーツも多くあります。
フィジーの食文化は、伝統的な食材を使った素朴な食文化に加え、植民地支配を受けたイギリス、サトウキビ栽培時に多くの人が移住してきたインド、そして華僑、中国の影響を受け、それらが混ざり合った食文化を持っています。
主食はキャッサバやタロで、塩茹でしてメイン料理と一緒に食されるのが一般的です。その他に米や麺類なども出てきます。インド系の人々はカレーなどと一緒にロッティと呼ばれる薄焼きパンを食べることも多いです。
肉類は主に鶏肉と羊肉が食され、豚肉や牛肉は特別な時に食べます。それらをココナッツミルクで煮込んでシチューにしたり、蒸し焼きや炒め物にします。ただしインド系の人々は牛と肉は食べません。
漁業が盛んなフィジーでは魚介類も多く食され、新鮮な魚はライムとココナッツで和えて生で食べられることもあります。
ハーブ類が豊富にあり、これらもよく使用されます。またインド系の人々はインド料理を日常的に食べるのが一般的です。
フィリピンには豊かな南国の自然を堪能できる観光スポットが多くあります。
数多くのリゾート地があり、旅行雑誌のリゾート部門でたびたび一位に選ばれているボラカイ島、セブ島、世界自然遺産を有するパラワン島はもちろんのこと、各地に無数のビーチが点在します。
フィリピンでは、ダイビングやシュノーケルなどのマリンスポーツも盛んで、世界で唯一野生のジンベイザメの餌付けに成功しジンベイザメと一緒に泳げるセブ島のオスロブは観光客はもちろん留学生や地元の人にも人気です。
ルソン島北部のコルディリエラには、世界遺産にも登録されているイフガオ族が2,000年以上も前から作ってきた美しい棚田が広がります。
各地の街の中心にはスペインの植民地時代に建てられた教会があり、ルソン島とパナイ島にある教会はバロック様式教会群として世界遺産に登録されています。
フィジーは南太平洋地域で最も人気のある観光地のひとつです。
フィジー政府が国をあげて観光に力を入れていることもあり、世界水準のリゾートやアクティビティが楽しめます。
火山島とサンゴ礁で出来た島々から成るフィジーは、透明度が高く豊かな海、質の高いリゾートを有し、特にリゾートでリラックしたい人やマリンアクティビティを楽しみたい人には最適な場所です。
サーフィンやダイビング、フィッシング、クルージングなど、各種のマリンアクティビティが楽しめます。
また内陸には山々が聳えるフィジーでは、山岳部のトレッキングなどもでき、リゾートとは違った自然を楽しむこともできます。
常夏の島国フィリピンの人々は、「アジアのラテン系」とも呼ばれ、陽気で楽観的かつ情熱的な人々です。
民族的にはマレー系が主体ですが、他に中国系、スペイン系、各地に少数民族が暮らしています。
フィリピン人を表すときにホスピタリティーという言葉もよく使われ、おもてなしの心を持ち、世話好きな国民性を持っています。実際に世界中の看護や介護、世界のホテル、レストラン、エンターテイメントの世界はフィリピン人なしでは成り立たないのではないかと思われるほどに、たくさんのフィリピン人が従事していることからもそれが分かります。
人々は年上を敬い、家族を何よりも大切にします。一般的に陽気でオープンな人々ですが、自身のプライドや家族が傷つけられた時には後先考えずに行動することもある激しい部分を持ち合わせるさまは、まさにアジアのラテン系と言えるでしょう。
フィジーは、土着のフィジー系住民が56%、インド系が38%、その他が5%の割合で暮らしています。
2018年にアメリカのギャロップインターナショナルが発表したレポートで、フィジーは国民の幸福度No.1の国にランキングされています。(Gallup International’s 41st Annual Global End of Year Survey)
国民の90%近くが自身が幸せであると感じていると言われ、幸せが溢れる国民であるとも言われています。
街では知らない人でも気さくに”Bula!”(フィジー語のHello)と挨拶してくれます。
気さくで陽気、明るくフレンドリーなのがフィジー人の国民性です。
ケレケレと呼ばれる共有の文化があり、困っている時には借りて、困っている人がいれば自身のものも惜しみなく共有し、助け合いながら生きていく文化を持っています。
それでは、フィリピンやフィジーに語学留学に行く場合の違いについて見てみましょう。
フィリピンへの語学留学に特に年齢制限はありません(学校によって年齢制限あり)。渡航ができて、フィリピンへの入国に問題ない人であれば、原則誰でも留学ができます。
日本国籍であれば、入国と同時に30日の観光ビザが発給され、そのビザで学校で勉強ができます。30日以上フィリピンに滞在する場合には現地で延長することが可能です。(最長2年まで)
観光ビザで勉強をするためにSSP(Special Study Permit)を取得する必要がありますが、これは学校側が手続きをしますので、留学生は学校で費用だけ支払います。
フィジーへの留学は、14泊以内の滞在であればビザ申請は不要です。フィジーへの入国に問題がなく、学校の受け入れ年齢に達していれば、留学が可能となります。
それ以上の日数滞在する場合は、短期または長期学生ビザを取得する必要があります。
短期学生ビザは15泊〜84泊の滞在の場合に適用され、、現地で短期学生ビザを申請します。
85泊以上フィジーに滞在する場合は、長期学生ビザを申請しますが、これは日本のフィジー領事館で申請します。
フィリピンの語学学校の特徴は、マンツーマン授業を主体とし、授業は朝から夕方までが多い集中型の学校が多いことです。
また学生寮を運営している学校がほとんどで、寮では門限や欠席日数などの規則が決められている学校が多く、そのような学校での留学は英語の集中合宿と言っても過言ではありません。
ホテル寮を提供している学校もあるので、規則に縛られるのは煩わしいという人は、ホテル寮や社会人限定の学校などを選択することもできます。
授業が多くある分、通常生活面では2食〜3食の食事、掃除、洗濯がサービスに含まれるので、到着してからすぐに勉強に集中ができるのと、費用も抑えられます。
短い期間でも集中して英語の授業に取り組みたいという人にぴったりです。
日本からも距離的にも近く、時差も少なく、期間は1週間から可能なので、有給と連休を利用して短期で留学というスタイルも十分に可能です。
フィジーの語学学校は、授業は朝から午後までで1日5−6時間程度の授業を提供してる学校が大多数です。
授業は基本的にグループ授業ですが、一部マンツーマン授業を提供している学校もあります。
滞在は、現地の家庭でのホームステイか学生寮に滞在するのが一般的です。ホームステイでは1日2食(土日は3食)が提供され、ホストファミリーとの生活の中でフィジーの文化を直に体験できるのが魅力です。
フィリピン留学の費用は滞在期間、場所、生活スタイル、どの学校を選ぶかによって大きく変わります。
学校への支払いは1ヶ月20万円前後程度〜で、それに航空券や海外傷害保険、お小遣いなどが必要になります。
フィリピン留学では、通常ビザ延長なども学校が手続きをしてくれ、費用も一括で支払う場合が多いので、留学中の費用はある程度計算しやすいです。物価も日本に比べると安い方なので、通常の学生生活を送っていれば生活費も多くはかからないでしょう。
しかし外食や旅行を頻繁にしていると、意外と費用がかさみますので、しっかりと計画を立てて生活できると良いでしょう。
フィリピン留学では一般英語コースに登録する人が多いですが、一方でIELTSやTOEIC、TOEFLなどの試験対策コースも人気があります。
点数保証コースなど、珍しいコースも運営されており、しっかりと勉強したい人にはしっかりとその環境があるのがフィリピン留学と言えます。
フィジー留学の費用は滞在期間、時期、場所、生活スタイル、どの学校を選ぶかによって大きく変わります。
学校への支払いは1ヶ月20万円前後程度〜で、それに航空券や海外傷害保険、お小遣いなどが必要になります。
フィジーでは語学留学が一般的ですが、現地の中学、高校への留学も可能です。
「フィリピン、フィジーの違いはよく分かったけど、実際にどうやって手続きをして申し込めば良いんだろう。」「やっぱりまだ留学に行くべきなのか、迷っている。」などとお思いのそこのあなた。自分の日常から抜け出し、違う世界に飛び込む留学は誰にとっても一大決心です。疑問点、不安点、心配事なども出てくると思います。
Morrow Worldではそんなみなさんの疑問を解決するため、ビザや手続きの相談から、学校の選定まで無料でお手伝いさせていただきます。
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