格安留学の代表、フィリピン留学とマルタ留学。
フィリピン留学は2000年ごろから始まった比較的新しい留学地ですが、費用の安さ、マンツーマンでの授業スタイル、日本からの渡航のしやすさなどから、日本では2010年ごろからじわじわと人気が出て、今や語学留学先の代表国のひとつになっています。
一方マルタ留学は半世紀以上前から語学留学生を受け入れている留学地で、多国籍の学生が集まり、他の欧米諸国への留学に比べ格安の費用と、「地中海の宝石」とも呼ばれる美しい景観を堪能できる留学地として世界で人気の語学留学地です。
フィリピン留学とマルタ留学は、格安留学、主に語学留学、温暖な気候、リゾートが有名という共通項はあるものの、東南アジアとヨーロッパという地理的な位置はもちろんん、国の雰囲気や文化、慣習、できる事、できない事などなど、多くの部分でほぼ真逆の国と言っても過言ではないくらいの違いがあります。
自身の適性や性格、求めているものをしっかり把握して、留学地がどのような国なのかを見定めてから留学に臨むことは、成功する留学の大きな鍵です。
ここではフィリピン留学、マルタ留学、それぞれの国の基本情報から、フィリピンとマルタへのそれぞれの留学情報をお伝えし、フィリピン留学、マルタ留学、それぞれの適性を検証していきます!
フィリピン留学とマルタ留学は、格安留学、費用を抑えての留学を考えている人ならば、候補の上位に上がってくる留学地です。
しかしフィリピンもマルタも、どちらの国も青い海とリゾートなどのイメージは先行しているものの、実際にどういう場所で、どういう留学ができて、どういう人に向いているのかはイメージが湧かない人が多いのではないでしょうか。
フィリピン留学、マルタ留学ともに、留学スタイルとしては語学留学が主になるので、語学留学における各留学地の向き、不向きを考察していきます。
フィリピン留学に向いているのはこんな人です。
各項目を見ると、フィリピン留学での生活がある程度見えるのではないでしょうか。
フィリピン留学の最大の特徴は、授業スタイルがマンツーマン授業が主体で、授業コマ数も他の留学地に比べて圧倒的に多く設定されている学校が多いことです。
フィリピン留学を調べると、「マンツーマンでみっちり」「短期集中」という表現によく出くわしますが、まさにその通りで、集中して英語漬けになれる環境です。
地理的にも日本から飛行機4時間強の距離で、日本からの直行便もあるため、連休と有給や学校の休み期間を使っての1週間〜2週間の短期留学に挑戦したいという社会人や学生も気軽に来られる手軽さも魅力です。
しかし一方でフィリピンは開発途上国であることに間違いありません。
今まさに中所得国から高所得国の一員に入ろうとしている経済発展途中の国であり、社会の様々なインフラやシステムは、今まさに開発が進み整備されつつあるという段階です。
その分、日常でのハプニングはつきもので、時には不便さを感じることを経験することもあるかもしれません。
しかしそれら日本では「あり得ない」ハプニングは海外での醍醐味でもあり、楽しむことができる人にとっては、フィリピン留学は、勉強はもちろん人生の経験としても得難い経験を積むことができる留学地であると言えるでしょう。
その他、フィリピンの語学学校に在籍する学生は、日本、韓国、台湾、中国、タイ、ベトナムなどのアジア圏が多く、比較的近しい文化圏であるため、親しみを感じやすい一方で、欧米や南米、アフリカなどの世界各国の人との交流を楽しみたいという人には物足りなさを感じるかもしれません。
マルタ留学に向いている人はこんな人です。
「地中海の宝石」と称されるマルタは、ヨーロッパはもちろん世界中からリゾートバカンスに訪れる観光地です。
観光が主要産業のひとつとなっているため、観光客を飽きさせないイベントや催事、アトラクションが連日開催されています。何よりも世界遺産の街、美しい地中海を臨むヨーロッパ生活を堪能できるのはマルタ留学ならではです。
語学留学地としての歴史もあり、ヨーロッパや中東からの学生が多く訪れます。もちろん南米や、日本や韓国、東南アジアなどのアジア圏からも留学に来るので、クラスは多国籍になります。
クラスは基本的にはグループ授業なので、積極的に発言したりクラスメートと交流することで、日常的にも英語を使える環境を自ら作る事ができます。
そのような意味でもどちらかと言うと英語中級者以上で、ある程度英語を発することに抵抗のないレベルの学習者向けだとも言えるかもしれません。
またヨーロッパ各地に航空便が出ており、LCCを使って週末や連休はヨーロッパ旅行に気軽に行けるのも利点です。
一方で、日本からマルタは直行便が出ていないため、必ずどこかを経由して行くことになります。一人での経由便の利用は不安、という人にはハードルが高いかもしれません。
その他、授業は基本的には午前か午後のみの半日が多く、半日は自由な時間になります。繁華街にはバーやクラブも多くあるため、留学生の中には遊びにはまってしまい授業が疎かになってしまう、というパターンに陥ってしまう人も少なくありません。
マルタ留学は勉強と遊びを両立させられる自立した人がより向いていると言えるでしょう。
また、マルタは淡路島の半分程度、または東京23区の半分程度という小さな島国で、こじんまりとしています。煌びやかで刺激的な都市生活を送りたい人には不向きかもしれません。
東南アジアとヨーロッパ、ということで多くの面で違うフィリピンとマルタですが、その違いを地理的な特徴や歴史、経済、文化、治安、経済、国民性などから見ていきましょう。
まずは、それぞれの国がどのような歴史を持っているのか、略歴を見てみましょう。
フィリピンがメジャーな世界史に初めて登場するのは1521年ポルトガル人航海士フェルナンド・マゼランがセブ島に到着した時です。
セブ島に到着したマゼランは、キリスト教を広め島の部族の酋長たちとも良好な関係を築きますが、それに反発したマクタン島の部族の酋長の一人であるLapu-Lapuとの争いで命を落とします。命からがら逃げたマゼラン艦隊一行はそのまま航海を続け、史上初めて世界一周に成功することで歴史に名を残すことになります。
マゼランの死から約40年後の1565年、再度スペインが侵攻し、フィリピンはそれから333年もの間スペインの植民地となります。
1898年の米西戦争でアメリカが勝つと、フィリピンはアメリカに譲渡され、アメリカの植民地となりました。その当時アメリカが全土で英語教育に力を入れたため、英語が広く使われるようになります。
1942年から1945年は日本軍が一時統治していましたが、日本軍の敗走後、1946年に独立が認められ、フィリピン共和国として独立しました。
1965年にマルコス大統領が就任したのち1972年〜1986年はマルコス大統領の独裁が続きましたが、2月革命によりマルコス大統領は亡命します。
現在は2016年に当選したドゥテルテ氏が大統領を務めています。(2021年6月現在)
マルタはヨーロッパとアフリカ大陸の狭間に位置し、その時々の強国による占領と支配が繰り返された地です。
マルタの歴史は古く、紀元前5000年ごろにはシチリア島から渡ってきた人々が住み着いていたとされ、紀元前4500〜2500年ごろには世界最古の建造物と言われる巨石神殿などが建てられました。
紀元前1000年ごろにはフェニキア人、紀元前400年ごろにはカルタゴの支配を受け、紀元前218年以降ローマに支配されるようになります。
紀元870年にアラブ支配、1127年にノルマン人、1479年にはスペインの支配下に置かれ、1530年にはマルタ騎士団の所領となります。
その後1798年にナポレオン(フランス)により一時占領されるも、1800年にマルタにいたフランス軍はイギリス軍に降伏し、それ以降1964年までの164年、マルタはイギリスの支配地となります。
1964年に独立し、1974年には君主制から共和国制に移行していますが、現在もイギリス連邦54カ国中の一カ国です。また2004年にはEUにも加盟しています。
フィリピンとマルタ、両国がどのような国なのかを、国土や気候などから見てみましょう。
また時差やアクセス方法から、日本からの渡航についても見てみます。
フィリピンの国土は南北に長く、面積は約30万平方キロメートルで日本の約8割程度の大きさです。
特徴的なのは7,109もの多くの島がある点で、多くの島に分かれていることから、地域によりそれぞれ独自の言語や文化を発達させてきました。
首都はマニラ市で、このマニラ市を中心として16市と1町により構成されるマニラ首都圏で1,300万人ほどの人口を抱えています。その他には南部フィリピンの中心都市セブ市を中心とするセブ首都圏や、南部ミンダナオ島にある最大面積を誇るダバオ市などが代表的な都市です。
マルタ共和国は地中海に浮かぶ島国であり、面積は316平方メートルで、東京都23区の約半分程度の大きさです。
主な島はマルタ島、ゴゾ島、コミノ島です。
首都はヴァレッタです。その他にマルタ最大のリゾートエリアであるセントジュリアン、古都イムディーナ、繁華街スリーマがあります。
フィリピンは熱帯海洋性気候に属し、基本的に一年中高温多湿の気候が続きます。一部バギオ市などのルソン島北部の山間など標高の高い場所では朝晩冷えることもあります。
雨季と乾季があり、6月〜10月が雨季、11月〜5月が乾季となりますが、セブ島など雨季・乾季の区別があまりない場所もあります。
平均気温は26℃〜31℃程度で、一部を除き基本的に年中暑いと思っていて間違いないです。
マルタは地中海性気候の温暖な気候です。
11月〜4月は平均気温14℃、5月〜10月は23℃です。夏の時期にあたる6月中旬〜9月中旬は30℃を超える日が続きます。
10月~3月は雨季になり、とりわけ11月~2月は天候が崩れやすく、朝晩は冷え込むので、防寒着が必要になります。
フィリピンの日本との時差は、日本が1時間進んでいます。
つまり、日本が15:00の場合、フィリピンは14:00となります。
マルタの日本との時差は、日本が8時間進んでいます。
例えば日本が15:00の場合、マルタは7:00となります。
また、マルタはサマータイムがあり、3月最終日〜10月最終日曜日までは、日本が7時間進んでおり、日本が15:00の場合、マルタは8:00となります。
日本からフィリピンへは、マニラとセブに日本からの直行便が就航しています。
マニラへは、東京、大阪、名古屋、福岡の4都市から直行便が出ており、航空会社は日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、フィリピン航空、セブパシフィック航空が直行便を運行しています。
セブへは東京、大阪、名古屋の3都市から直行便が出ており、航空会社はフィリピン航空とセブパシフィック航空となります。
フライト時間は5時間弱です。
航空券の値段は時期によって変わりますが、往復でおおよそ6万円〜10万円程度です。
日本からマルタへは直行便は就航しておりません。
そのためマルタへ入る便のあるヨーロッパや中東の主要都市へ飛び、マルタへの国際線に乗り継ぐのが一般的な行き方です。
ちなみにマルタの空港は1箇所のみで、ルア・マルタ国際空港がマルタへの入り口となります。
マルタへの直行便のある都市は、ローマ、ブリュッセル、パリ、チューリッヒ、アムステルダム、フランクフルト、ロンドン、ウィーン、フィンランド、カタール、ドバイ、イスタンブールなどがあります。
航空会社は、エミレーツ航空、ターキッシュエアラインズ、ルフトハンザ航空、アリアリア航空、英国航空(ブリティッシュエアウェイズ)などがあります。
フライト時間は、経由地となる都市までが12−13時間、そこからマルタへは1時間半〜8時間程度です。一番近いのはローマで、ローマからは1時間半ほどでマルタに到着します。どこを経由するかにより、時間がだいぶん変わります。
航空券の値段は時期により変わりますが、11万〜15万円程度です。
フィリピン、マルタではそれぞれ英語はどのように使われているのか、また現地語について見てみましょう。
フィリピンでは国語にタガログ語を基本としたフィリピノ語、公用語としてフィリピノ語と英語が制定されています。
それに加えて、フィリピンは人々がたくさんの島に分かれて住んでいるため、島ごとに異なる地方言語が話されています。
首都マニラのあるルソン島ではタガログ語が主な言語となりますが、多くの語学学校のあるセブ島はセブアノ語、南部ミンダナオ島の一部ではスペイン語をベースとするチャバカノ語など、島ごとに異なる言語が使われているのが特徴的です。
英語は、公文書や、学校での教育(特に理系科目)、市内の看板、広告など、あらゆる場所で使われ、それらは基本的にアメリカ英語です。発音は単語単語が繋がって音が変化するリエゾンやリンキングはほぼ使用されず、はっきりと発音され、英語ネイティブのようなリズムや強弱、抑揚はあまりつけず、スピードもゆっくり目なので、英語を母語としない人々には聞き取りやすい英語だと言えます。
発音で特徴的なのは、Rを強く発音する人が多いのと、フィリピン訛りが強い人だと、Rがスペイン語によくあるrrとなる巻き舌の音になる人や、[f]音が[p]音になる(フィルターをピルターなど)人もいます。
言語/マルタ
マルタでは公用語としてマルタ語と英語が制定されています。
人々は日常会話ではマルタ語を使う事が多いのですが、ふと英語に切り替わったりする場面もあります。また1934年まではイタリア語が公用語だった事と、地理的にも近い事でイタリア語が話せる人も多くいます。
マルタではイギリスの統治下にあったため、英語はイギリス英語が使われ、R音の強い巻き舌音や、単語がつながって音が変化するリエゾンやリンキングはありません。
マルタ語の影響を受けての訛りの強い人もいますが、街中で英語での意思疎通は問題ない場合がほとんどです。
フィリピン、マルタ、留学に行くのであれば、その地の治安や災害の状況などは気になる人も多いでしょう。
フィリピン、マルタの治安状況や災害の状況を見てみましょう。
フィリピンは2020年のInstitution for Economic & Peace (IEP)の平和指数調査によると、世界163カ国中129位となっており、治安は日本に比べると決して良いとは言えません。(参照:Institution for Economic & Peace (IEP))
外国人は特にスリや置き引きなどの被害に遭いやすいので、常に身の回りに注意を払い、持ち物を置きっぱなしにしない、知らない人からもらったものを安易に口にしない、夜間に一人で出歩くなどの行動は慎むことが必要です。
マルタは一般的に治安が良く、安全な国として認知されています。
日本の外務省の安全対策基礎データでも、「一般に治安が良く、凶悪な犯罪はほとんどありません」としています。(参照:外務省安全対策基礎データ)
しかし、スリや窃盗、車上荒らしなどの被害もあるため、貴重品は持ち歩かないようにする等の対策は必要です。
また娯楽施設が多く若者が集まる繁華街では、若者同士のトラブルや麻薬の流通などがあるので、夜間にはそのような場所には近づかないようにしましょう。
フィリピンは世界的に見ても災害の多い国の一つです。
特に、台風や大雨、洪水は毎年大きな被害が出ています。
Alliance Development Works/Bündnis Entwicklung Hilft (BEH)が刊行しているWorld Risk Report 2020年版で災害の受けやすさランキングでフィリピンは世界9位となっており、災害対策は国家的な課題です。(参照:World Risk Reporr 2020)
ただし台風は、フィリピン沖で発生して北上するのが通常なので、語学学校の多いセブ島は雨などの影響は受けても直撃することは稀で、地域によって差があるとも言えます。
マルタは世界でも災害の少ない国として認知されています。
Alliance Development Works/Bündnis Entwicklung Hilft (BEH)が刊行しているWorld Risk Report 2020年版では災害の受けやすさで世界181カ国中、180位と、世界で最も災害の少ない場所として評価されています。(参照:World Risk Reporr 2020)
フィリピン、マルタ、それぞれの国に住むのであれば、経済状況や物価がどれくらいなのか気になるところです。
経済状況と物価について見てみましょう。
IMF(International Money Fund) によると、フィリピンの2021年の予測経済成長率は6.9%となっており、2020年の新型コロナウイルス感染症流行以前は、リーマンショックやあじか通貨危機などの影響を受けた時期もありましたが、おおむね順調にプラス成長を遂げてきました。
2020年は新型コロナウイルス感染症流行により全土でロックダウンを実施し、1年以上という世界最長のロックダウンを続け、2020年の成長率はマイナスとなりましたが、2021年にはプラス成長に転じ、今後も6%前後のプラス成長が続くと予想されています。
IMF(International Money Fund) によると、マルタの2021年の予測経済成長率は4.804%となっており、多少の浮き沈みあるものの、おおむね順調に伸びています。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、観光が主要産業のひとつであるマルタに大きな打撃を与え、2020年はマイナス成長となりましたが、IMFの予想では2021年はプラス成長に転じ、今後も毎年4%~5%のペースで成長し続けると予想しています。
フィリピン統計局(PSA)の2018年の発表によると、フィリピンの平均世帯年収は313,000ペソ(約72万円/1ペソ=2.3円換算)となっています。(参照:PSA)
マルタ国家統計局の2019年の発表によると、マルタの平均世帯年収は、27,830ユーロ(約370万円/1ユーロ=133円換算)となっています。(参照:マルタ国家統計局)
全体的にマルタがフィリピンよりも数倍物価が高いと言えるでしょう。安さにこだわるならば、フィリピンは圧倒的に有利と言えます。しかし、フィリピンも乳製品などのフィリピン人があまり使わない製品や、野菜などは高くなる傾向があり、日本と同じレベルのものを求める場合は、高くつくので要注意です。(参照:Numbeo)
項目 |
ヴァレッタ |
マニラ |
東京 |
コーラ(330ml) |
257円 |
72円 |
147円 |
水(330ml) |
162円 |
35円 |
110円 |
牛乳(1L) |
152円 |
195円 |
206円 |
マクドナルドセット |
1,065円 |
310円 |
700円 |
ビール(500ml) |
242円 |
135円 |
357円 |
タバコ1箱(マルボロ) |
790円 |
276円 |
520円 |
バス運賃 |
195~270円 |
20円 |
210円 |
(1ユーロ133円、1ペソ2.3円換算)
留学に行くのであれば、現地でどんな食事が食べられているのか、食が口に合うのかは気になるポイントです。
また週末などで楽しめる観光スポットやアクティビティも気になるところです。
フィリピン、マルタの食文化と観光について見てみましょう。
フィリピンの食文化は、植民地として長く支配を受けていたスペイン、多くの華僑が移民してきた中国の影響を大きく受けています。
主食はお米で、味付けは醤油と砂糖、塩胡椒、料理によってはお酢、またはトマトソースがベースとなり、パクチーやバジルなどの香りの強いハーブは使われないため、多くの日本人の口にもよく合います。
肉類は豚肉と鶏肉が主に食され、牛肉の頻度は高くありません。また野菜は生で食べることは稀で、火を通して味付けをして食べるのが一般的です。
フィリピンは世界有数のココナッツやバナナ、パイナップルなどのトロピカルフルーツの生産国なので、これらを使った料理やスイーツも多くあります。
イタリアのシチリア島のほど近く、周りを海に囲まれたマルタの食文化は、イタリア料理の影響を色濃く受け、トマトやオリーブオイルをたっぷり使った料理が多くあります。
島国らしくシーフードもよく食べられ、地中海で獲れた魚やエビ、タコ、貝類など新鮮な魚介類を使った料理が多くあります。その他うさぎ料理や、パイ生地にリコッタチーズやまめのペーストをを包んで焼いたパスティッツィなども有名です。
またマグロの養殖が盛んで、日本にも多く輸出されています。
フィリピンには豊かな南国の自然を堪能できる観光スポットが多くあります。
また数多くのリゾート地があり、旅行雑誌のリゾート部門で度々一位に選ばれているボラカイ島、セブ島、世界自然遺産もあるパラワン島はもちろんのこと、各地に無数のビーチが点在します。
島国フィリピンでは、ダイビングやシュノーケルなどのマリンスポーツも盛んで、世界で唯一野生のジンベイザメの餌付けに成功しジンベイザメと一緒に泳げるセブ島のオスロブも有名です。
各地の街の中心にはスペインの植民地時代に建てられた教会があり、世界遺産に登録されている教会もあります。
紀元前5,000年頃から人が住み着いていたマルタは、小さい島ながらも長い歴史を感じさせる観光スポットがあります。
マルタの首都ヴァレッタは、難攻不落の都市になるようにと建設され、要塞都市とも呼ばれます。首都ヴァレッタは街が丸ごとユネスコの世界遺産として登録されています。
その他、ヴァレッタが築かれる前の首都であったイムディーナや、紀元前に建造された巨石神殿群、地中海トップクラスの透明度を誇るというコミノ島のブルーラグーンなど、世界中の観光客が訪れる国なだけあって、豊富な観光資源を誇ります。
フィリピン、マルタ、それぞれの国にはどんな人々が暮らしているのか、どんな国民性を持っているのかを見てみましょう。
常夏の島国フィリピンの人々は、「アジアのラテン系」とも呼ばれ、陽気で楽観的な人々です。
フィリピン人を表すときにホスピタリティーという言葉もよく使われ、おもてなしの心を持ち、世話好きな国民性を持っています。実際に世界中の看護や介護、世界のホテル、レストラン、エンターテイメントの世界はフィリピン人なしでは成り立たないのではないかと思われるほどに、たくさんのフィリピン人が従事していることからもそれが分かります。
人々は年上を敬い、家族を何よりも大切にします。一般的に陽気でオープンな人々ですが、自身のプライドや家族が傷つけられた時には後先考えずに行動することもある激しい部分も持ち合わせているのは、まさに「アジアのラテン系」です。
地中海に浮かぶ島国に住むマルタの人々は、一般的に穏やかで明るく、フレンドリーで親切な国民性を持っています。
穏やかな国民であることは、ヨーロッパ随一とも言われる治安の良さからもうかがえます。
温暖な地中海性気候のマルタに住む人々は、おおらかでオープンです。街では知らない人でも気軽に声をかけ、会話する姿がよく見られます。
観光が国の主要産業のひとつであり、訪れる人々を心地よく迎え入れるホスピタリティ精神にも満ち溢れています。
それでは、フィリピンやマルタに語学留学に行く場合の違いについて見てみましょう。
フィリピンへの語学留学に特に年齢制限はありません(学校によって年齢制限あり)。渡航ができて、フィリピンへの入国に問題ない人であれば、原則誰でも留学ができます。
日本国籍であれば、入国と同時に30日の観光ビザが発給され、そのビザで学校で勉強ができます。30日以上フィリピンに滞在する場合には現地で延長することが可能です。(最長2年まで)
(無査証(ビザ)短期滞在が認められている国のリストは駐日フィリピン大使館ホームページをご参照下さい。)
ただし15歳未満の未成年者は、原則的に親権者の同伴が必要です。単独または親権者以外の人が同伴する場合には、渡航前に駐日フィリピン大使館または領事館でWEGと呼ばれる宣誓書の申請手続きをする必要があります。
渡航後は観光ビザで勉強をするためにSSP(Special Study Permit)を取得する必要がありますが、これは学校側が手続きをしますので、留学生は学校で費用だけ支払います。
マルタでの語学留学は、90日以内の滞在であればビザ申請は不要です。マルタへの入国に問題がなく、学校の受け入れ年齢に達していれば、留学が可能となります。
91日以上滞在する場合には現地で学生ビザの申請が必要です。その場合、英文残高証明書や帰国便の航空券など、日本からも用意する書類があります。
この90日滞在が可能な観光ビザは、ヨーロッパの国々で出入国審査なしで国境を越えることを国境を越えることを許可するシェンゲン協定によるものなので、マルタには90日以内の滞在でも、マルタ入国前にヨーロッパを旅行するなどの場合、ビザ申請なしでのマルタでの滞在可能期間は短くなるのでご注意ください。
フィリピンの語学学校の特徴は、マンツーマン授業を主体とし、授業は朝から夕方までの集中型の学校が多いことです。
また学生寮を運営している学校がほとんどで、寮では門限や欠席日数などの規則が決められている学校が多く、そのような学校での留学は英語の集中合宿と言っても過言ではありません。
ホテル寮を提供している学校もあるので、規則に縛られるのは煩わしいという人は、ホテル寮や社会人限定の学校などを選択することもできます。
授業が多くある分、通常生活面では2食〜3食の食事、掃除、洗濯がサービスに含まれ、到着してからすぐに勉強に集中ができるのと、費用も抑えられ、短い期間でも集中して英語の授業に取り組みたいという人にぴったりです。
日本からも距離的にも近く、時差も少なく、期間は1週間から可能なので、有給と連休を利用して短期で留学というスタイルも十分に可能です。
授業数が多く、物価も安いことから、ワーキングホリデーや正規留学前のブラッシュアップのためにも多くの人が訪れます。
マルタの語学学校は、授業は午前や午後の半日で、半日は自由に行動することができます。
各学校では独自にアクティビティや観光プランを組んで学生に提供している学校が多く、午前は授業、午後は学校アクティビティ、週末は学校主催の観光に行くというスタイルが可能です。
授業は10名前後のグループ授業が1日4コマ〜6コマで、留学生はヨーロッパや中東、南米など多国籍になる場合がほとんどです。(時期による)
滞在は、学生寮、アパート、ホテル、ホームステイ、と自分の好みと予算によって選べるのも嬉しいポイントです。
リーズナブルな費用から、ヨーロッパの大学などへの正規留学前の語学留学地としてもよく利用されています。
フィリピン留学の費用は滞在期間、場所、生活スタイル、どの学校を選ぶかによって大きく変わります。
フィリピン留学では、通常ビザ延長なども学校が手続きをしてくれ、費用も一括で支払う場合が多いので、留学中の費用はある程度計算しやすいです。物価も安いので、通常の学生生活を送っていれば生活費も多くはかからないでしょう。
しかし外食や旅行を頻繁にしていると、意外と費用がかさみますので、しっかりと計画を立てて生活できると良いでしょう。
フィリピン留学では一般英語コースに登録する人が多いですが、一方でIELTSやTOEIC、TOEFLなどの試験対策コースも人気があります。
点数保証コースなど、珍しいコースも運営されており、しっかりと勉強したい人にはしっかりとその環境があるのがフィリピン留学と言えます。
マルタ留学の費用は滞在期間、時期、場所、生活スタイル、どの学校を選ぶかによって大きく変わります。
マルタの語学学校は通常夏季のハイシーズン(6月末〜8月末)は追加料金が発生するので、時期が選べるならばそれ以外の期間を選ぶと費用を抑えられます。
(学校によっては3月末〜6月末、8月末〜9月末をミドルシーズンとして追加料金を設定している学校もあります。)
また長期になる程に割引額が大きくなるので、ある程度長期を考えている人は長期で申し込んでお得に留学しましょう。
「フィリピン、マルタの違いはよく分かったけど、実際にどうやって手続きをして申し込めば良いんだろう。」「やっぱりまだ留学に行くべきなのか、迷っている。」などとお思いのそこのあなた。自分の日常から抜け出し、違う世界に飛び込む留学は誰にとっても一大決心です。疑問点、不安点、心配事なども出てくると思います。
Morrow Worldではそんなみなさんの疑問を解決するため、ビザや手続きの相談から、学校の選定まで無料でお手伝いさせていただきます。
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