【徹底解説】モントリオール留学ってどうなの?基本情報とメリット・デメリット

フランス文化が色濃く残るカナダ第2の都市モントリオール。住民の約7割がフランス語を話せるバイリンガルで街並みもフランス調で美しく、「北米のパリ」と呼ばれ、芸術の街としても知られています。

しかし、カナダ留学といえばトロントやバンクーバーというイメージがあり、その存在や特長は意外と知られていません。

この記事では、モントリオールの基本情報やモントリオール留学だからこそできること、モントリオールを留学先に選ぶメリット・デメリット、そして今話題のCo-opやワーホリについての情報も含めて徹底的に解説していきます。

モントリオールってどんな街?モントリオールの基本情報

 〈モントリオール基本情報〉

正式名称 :Montreal
人口 :約170万人
面積 :約431平方キロメートル
日本との時差 :-14時間(サマータイム時〔3月中旬~11月上旬〕は-13時間)

モントリオールはニューヨークに隣接するケベック州の最大の都市。人口と面積は上記の通りですが、モントリオールの影響を受ける地域まで含めた都市圏人口では約400万人で、日本の規模でいうと福岡より少し小さいくらいの都市になります。

モントリオールといえば芸術。ジャズ・フェスティバルなどの多彩なイベントやモントリオールを本拠地としているシルク・ドゥ・ソレイユなどを見て楽しむ、聞いて楽しむことができます。

ファッションも盛んな街モントリオール。特に旧市街地のメインにあるサンポール通り(Rue Saint-Paul)はおしゃれな雑貨店やアパレルショップがたくさんあり、さながらパリの街に来たようにショッピングを楽しめます。

また、市街地もモントリオールの個性の一つ。イタリアからの移民が多いリトルイタリー(Little Italy)や若いアーティストが多く住むアートの街プラトー・モン・ロワイヤル(Le Plateau Mont Royal)など、歩くだけでも楽しめる個性的な市街地がたくさんあります。

そして、忘れてはならないのがモントリオールにある多くの歴史的建築物です。代表的な建築物はネオ・ゴシック様式のノートルダム大聖堂。ゴールドとコバルトブルーの美しい内観と重厚で神々しい外観が共存し、幻想的な雰囲気に包まれています。

モントリオール留学中はヨーロッパ文化を中心とした芸術・音楽・ファッション・歴史に触れる機会が多くなるでしょう。

※参考資料

モントリオール人口

日本都道府県情報

モントリオール留学だからできることトップ3

カナダ屈指の大都市モントリオールだからこそできることがあります。ここではモントリオール留学だからこそできることを3つ厳選し、お伝えいたします。

モントリオール留学でできること① 英語とフランス語を学ぶことができる

モントリオールはパリに次ぐ世界で2番目のフランス語圏で、住民の約7割がフランス語を話せるバイリンガルです。そのため日常生活でフランス語を耳にする機会も多く、街中にある看板やお店のメニューなどはほとんどが英語とフランス語で書かれています。

英語とフランス語は単語自体が似ており、フランス語の約3分の1の単語は英語とほぼ同じです。文法もかなり似ているため、同時に学んでも習得しやすい言語といえます。そのため初歩的なフランス語であれば意識するだけである程度覚えることも可能です。

しかし、主語によって動詞が変わったり、男性名詞・女性名詞があったりと異なる部分もあります。ほとんどの語学学校でフランス語のコースがあり、英語と並行して学ぶことができますので本格的に勉強したい人は語学学校で学ぶことをおすすめします。

モントリオールは英語とフランス語の2ヶ国語を同時に習得できる環境が整っており、1回の留学で2倍の留学価値があるといっても過言ではありません。

モントリオール留学でできること② イベント・芸術・音楽・ファッション・アートなど幅広く楽しめる

モントリオールには 『Joie de Vivre(生きる喜び)』という言葉があり、人生の喜びを増やすために多くのエンターテイメントが育ってきた歴史があります。

世界的に有名なイベントとしては国際ジャズフェスティバルがありますが、ほかにも国際花火大会、F1グランプリ、音楽祭など年間を通して多くのイベントが開催されます。

季節ごとのイベントだけではなく、街には多くの博物館、美術館、劇場があり、身近に芸術を感じることができます。夜間にライトアップされる巨大シャボン玉の様な環境博物館バイオスフィア(Biosphere)の存在感は圧巻で、博物館の中に芸術が融合されています。

また、モントリオールはカナダのファッション・アートの最先端を行く街です。街の至るところにそのセンスを感じることができ、楽しくショッピングをすることができます。

留学中にイベント・芸術・音楽・ファッション・アートなど幅広く楽しめるのはモントリオールならではといえます。

モントリオール留学でできること③ ヨーロッパと北米が融合した歴史、文化を感じることができる

モントリオールはヨーロッパ、特にフランスと北米が融合した独特な発展をしてきた歴史があります。1535年フランス人探検家のジャック・カルティエが最初のヨーロッパ人としてモントリオールに到着。1760年にイギリス軍に占領され、1763年に英国領になるまではフランス人探検家の拠点として使われ、長きにわたりフランス文化が浸透していました。

モントリオールの街中には近代的な建物も多いですが、それと並行してヨーロッパ文化を感じる歴史的な建物も多いです。高層ビル群には233メートルのモン・ロワイヤル山があり、それよりも高いビルの建設が禁止。その外観も配慮されています。

言語だけでなく生活そのものが北米とヨーロッパを感じることができるのは、モントリオールならでは。フランス文化を感じさせる建物としてはノートルダム大聖堂やモントリオール市庁舎などがあり、街全体でヨーロッパの雰囲気を感じることができます。

モントリオール留学のメリットとは?

モントリオールは世界各国から留学生が集まる都市です。ここではその人気の理由としてモントリオール留学のメリットをいくつかご紹介いたします。

モントリオール留学のメリット① 日本人が少ない

カナダで日本人の少ない都市を選ぶ場合、規模が小さい都市に限られます。利便性がよく、ある程度規模の大きい都市となるとトロントかバンクーバーになりますが、この2都市は日本人が多いというデメリットがあります。

その点、モントリオールはカナダで2番目の都市でありながら日本人も少なく、英語環境がつくりやすい都市。

日本人が少ないと日本食レストランが少なかったり、日本の食材が手に入りにくいという難点も予想されます。しかし、モントリオールは規模が大きく、日本の食材が手に入りやすいだけでなく日本食レストランも多く、食で困ることはほとんどありません。

日本人が少ないのに日本食が手に入りやすいというのも他の都市にない大きなメリットといえます。

モントリオール留学のメリット② 見どころが多く飽きない

モントリオールは見どころがつきない人生の喜びを追求する街。街には芸術・音楽・ファッション・アートが溢れています。年間を通して多くのイベントがあり、飽きることなく生活できるはずです。

以下、モントリオールのおすすめスポット・イベントを一部紹介いたします。

≪おすすめスポット≫

・ノートルダム大聖堂 幻想的な雰囲気の人気ナンバー1スポット

・ローレンシャン高原 夏は避暑地、秋は紅葉の美しい自然を堪能

・モントリオール地下街 多数の有名アパレルショップがあるショッピングスポット

・モントリオール旧市街 中世ヨーロッパの歴史を感じることができる街並み

・ジャン・タロン・マーケット 現地人から観光客まで多く訪れる有名マーケット

≪イベント≫

・国際映画祭 世界の有名俳優も多く集まるいわずと知れた世界的映画イベント

・オールドポート、ビーバースケートリンク 冬は巨大なスケートリンクが登場

・カフェ、クロワッサンフェスト 4月下旬ケベック州内コーヒー・クロワッサンは1ドル

・F1カナダグランプリ 世界中からF1ファンが集まり熱狂する

・モントリオールフランコ 世界最大級のフレンチミュージックの祭典

上記はほんの一部で、モントリオールにはまだまだ見どころやイベントがあり、年間を通して留学生活を楽しむことができます。

モントリオール留学のメリット③ 生活費が安く、治安がよい

大都市は生活費が高いイメージがあり、実際に留学で人気のあるトロントやバンクーバーは他の都市と比較すると生活費が高くなる傾向があります。しかし、モントリオールは大都市の割に生活費は安価です。

北米の都市別物価指数でバンクーバーと比較した場合は以下の数値になります。

≪物価指数≫

バンクーバー  42位 74.39

モントリオール  71位 70.00

≪家賃≫

バンクーバー  22位 55.93

モントリオール  89位 32.75

≪家賃含む生活費≫

バンクーバー  23位 65.85

モントリオール  87位 52.78

参考:都市別北米物価指数2021(英語)

大都市でありながら生活費を抑えられるのは留学において大きなメリットになります。また都心部は治安も懸念されますが、モントリオールはカナダ国内でも比較的治安も良く、安心して生活ができます。

モントリオール留学のメリット④ 英語だけでなくフランス語も学べる

モントリオールではフランス語を見る、聞く機会が多いだけでなく、語学学校で学べることができるのも大きなメリットです。

通常の留学で学べる言語は英語に限られますが、モントリオールではほとんどの学校でフランス語も学べるため、2ヶ国留学並みに価値があるかもしれません。

英語とフランス語は単語・文法で共通点が多いので、クラス編成をうまくデザインすることによって、効率よく両言語を同時に学ぶことができます。

モントリオール留学のメリット⑤ 語学学校の選択肢が比較的多い

日本人の少ない都市は語学学校の選択肢が少なくなる傾向があります。しかし、モントリオールは日本人の少ない都市の中では語学学校の数が比較的多く、選択肢としては十分といえます。

バンクーバーやトロントなどの2大メジャー都市ほど多くはありませんが、選べる語学学校は10校以上。有名な語学学校でいえば、EC、ILSC、GEOS、UMCなどが挙げられます。

他都市への転校が可能な学校も多く、仮に都市が合わなかった場合は転校という選択肢をとることもできます。最近人気のあるCo-opもモントリオールの一部学校で取り扱いがあり、その部分でもトロント・バンクーバーに引けを取らないといえます。

Co-opに興味がある人は、特にエージェントにしっかり相談することをおすすめします。

モントリオール留学のデメリットとは?

ここまではモントリオール留学のメリットについて紹介してきましたが、デメリットについても知っておきましょう。デメリットを知ることで正しい選択ができ、現地に到着する前に対策できることもあります。

モントリオール留学のデメリット① 気候が厳しい

モントリオールは日本と同じ様に四季がある都市。カナダの東側に位置しているため、冬は厳しく、マイナス20度を下回る日もあります。反面、夏は猛暑で30度を超える日もあり、一年を通して寒暖の差が激しい。

夏は日本より平均気温は低いですが、モントリオールの大部分が湿度の高い大陸性気候に属しているため、蒸し暑く感じる日もあります。春と秋は穏やかな日が続きますが、一日の寒暖差が激しいため、朝・晩が冷え込んだ場合に備えて上に羽織るものを準備した方がよいでしょう。

冬は地下街も家も寒冷地仕様になっているため、屋内で寒いということはありませんが、外に出る時は厚手のコート、マフラーなどの防寒具は必須。雪が降らない地域から留学してくる人は、寒冷地用の防寒具の購入が難しいと思いますので現地購入が必要。

冬の寒さや寒暖差が苦手という人にとって、モントリオールの気候は大きなデメリットといえます。

モントリオール留学のデメリット② 英語がフランス語なまりの場合がある

現地生活の中にフランス文化が浸透しており、言語に関しても2ヶ国語が主流のため、フランス語のなまりが強い人が多い。

語学学校の先生は発音の訓練をしているため、ほとんど心配ありませんが、現地在住のホームステイファミリーがフランス語なまりの英語を話すことはあります。

どうしても気になる場合は語学学校で発音矯正コースを受講する、もしくはオンライン英会話でネイティブから発音を学ぶという方法がある。

どの国、都市に行っても移住している現地の人が多いため、完ぺきなネイティブ環境を作るのは難しいかもしれませんが、できるだけなまりのない英語を学びたいという人にとってはこれもデメリットといえます。

モントリオール留学のデメリット③ 英語ができないと仕事が見つけづらい

カナダ第2の都市ということもあり、求人はそれなりにありますが、日本人が少ないため必然的に日本語で勝負できる求人が減ります。

英語が話せないと仕事が見つからないとはいいませんが、トロントやバンクーバーに比べると英語が話せないと仕事を見つけるのに苦労をするのは事実。

日本人が少ない都市に留学するということは、生活面でも仕事面でも英語が必要になる場面が多くなります。語学留学であれば基本仕事はしないので、語学学校で英語を伸ばしていけばよいですが、ワーホリの場合はそうはいきません。

ワーホリで英語力に自信がないという人はトロントやバンクーバーを検討するか、しっかり日本で英語の準備をすることをおすすめします。

モントリオール留学のメリット・デメリットまとめ

今回の記事ではモントリオール留学のメリット・デメリットを詳しく解説してきましたが、以下にメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット

・日本人が少ない
・見どころが多く飽きない
・生活費が安く、治安がよい
・英語だけでなくフランス語も学べる
・語学学校の選択肢が比較的多い

デメリット

・気候が厳しい
・英語がフランス語なまりの場合がある
・英語ができないと仕事が見つけづらい

モントリオールは大都市の利便性は追求しつつ、日本人が少ないところで挑戦してみたい、という人にとってはぴったりの街といえます。しかし、気候面や日本人向けの求人の少なさというデメリットもありますので、特に英語は日本でしっかり準備をすることをおすすめします。

この記事を書いた人

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