カナダの生活情報

【保存版】カナダの物価は高い?日本との生活費比較、安い都市などカナダ物価の徹底解説

日本人留学生が選ぶ国、人気ナンバー1のカナダ。発音がきれいなことでも知られ、語学学校も多く、働きたい人にとってはワーキングホリデー制度も利用できる、留学生にとって魅力あふれる国です。

カナダの留学やワーホリに行きたい人にとって避けて通れないのが現地の物価。日本より高いって聞くけど本当?給料はその分高いの?カナダでも安い都市はないの?など、カナダの物価に関することを徹底して解説していきます。

カナダの物価 日本との徹底比較

カナダと日本の物価はどちらが高いのか?イメージとしてはカナダの方が高いと思っている人が多いと思いますが、実際はどうなのでしょうか。

世界の物価を測る指数として参考になるものに「ビッグマック指数」というものがあります。世界的に普及しているマクドナルド、その人気メニュービッグマックの価格を比べることで通貨の価値を算出。その国の物価水準や経済力などを比較するというものです。

ビッグマックの価格だけで物価が測れるなんて信じがたいという人もいるかもしれませんが、ビッグマック指数は世界的な経済誌「エコノミスト」が、年に2回正式に発表している経済指数で、その指数を参考にしている投資家や海外旅行者も多くいます。

あくまでも目安のため、絶対に正確であるとは言えませんが、物価や経済を比較するうえでは信憑性が高いものとしても知られています。では、カナダと日本のビッグマック指数の順位を見てみましょう。

ビッグマック指数で見るカナダVS日本

電子版The Economistが2022年2月に発表した2022年ビッグマック指数の結果は以下の通りです。

【ビッグマック指数世界順位(対象:57ヶ国)】

7位 カナダ 

33位 日本

参照(英語):The Economist-Big Mac Index

日本のビッグマックが390円となっており、カナダは6.77カナダドル。1カナダドルを90円とした場合、カナダのビッグマックは約610円。220円ほどカナダの方が高いということになります。

これがすべてというわけではありませんが、普通に生活していたらカナダの方が物価は高く感じると思って良いでしょう。しかし、全部が全部高いというわけでなく、また都市によっても違いはあります。

そこで今回は世界のあらゆる国・都市の消費者物価、犯罪率、医療の質などをグローバルデータベース化しているNumbeoを参考に日本とカナダの物価を徹底的に比較してみます。

参照(英語):Numbero-Cost of Living Comparison Between Japan and Canada

食費

食費といっても外食か自炊かによってどちらの方が高いかは変わってきます。レストラン価格とスーパーマーケット価格を比較することで、外食と自炊ではそれぞれ日本とカナダのどちらが物価が高いのかが分かります。以下が価格と物価の差になります。

レストラン価格(外食)

項目 日本 カナダ 物価の差
レストラン(比較的安価) 900円 1,630円 +80%
レストラン(平均的なレストラン2人で食事) 4,860円 6,800円 +40%
マクドナルドのセット 700円 1,020円 +45%
国内産ビール(500ミリリットル) 400円 540円 +35%
輸入ビール(350ミリリットル) 550円 680円 +25%
カプチーノ(レギュラー) 410円 400円 差わずか
ペプシコーラ(350ミリリットル) 150円 210円 +45%
水(350ミリリットル) 110円 170円 +55%

※価格は円換算のおおよその価格。1円単位を四捨五入。
※物価の差はプラスの場合はカナダの方が高く、マイナスは日本の方が安いことを指す。
※物価の差は5パーセント単位で切り捨てまたは切り上げ。

カフェの価格を除いては、すべての項目においてカナダの方が日本より高いのが分かります。上記レストラン価格を総合的に比較すると、外食は平均して45%以上日本よりカナダの方が高いです。

カナダで外食する場合は、ざっくり日本の1.5倍かかると思っておいた方がよいということになります。また、日本のサイゼリヤやジョイフルの様な格安レストランはカナダではほとんどなく、安いレストランに行っても2,000円近くかかると思っておいたほうがよいです。

では、自炊した場合はどうでしょうか。次はスーパーマーケットの食品価格を比較してみましょう。

スーパーマーケット価格(自炊)

項目 日本 カナダ 物価の差
牛乳(1リットル) 190円 230円 +15%
食パン(500グラム) 220円 270円 +20%
お米(1キロ) 510円 340円 -30%
卵(12個) 240円 330円 +40%
チーズ(1キロ) 1,870円 1,200円 -35%
鶏肉(1キロ) 880円 1,230円 +40%
牛肉(1キロ) 2,380円 1,410円 -40%
りんご(1キロ) 700円 390円 -45%
バナナ(1キロ) 330円 160円 -50%
オレンジ(1キロ) 600円 380円 -35%
トマト(1キロ) 610円 410円 -35%
ポテト(1キロ) 400円 260円 -35%
玉ねぎ(1キロ) 310円 240円 -20%
レタス(1玉) 190円 240円 +25%
水(1.5リットル) 120円 200円 +25%
ボトルワイン(ミドルレンジ) 1,000円 1,360円 +35%
国内産ビール(500ミリリットル) 280円 290円 差わずか
輸入ビール(350ミリリットル) 360円 320円 -10%
たばこ20個パック(マルボロ) 520円 1,360円 +160%

 

スーパーマーケットの価格を見ると、項目によってはカナダの方が安いものも結構あることが分かります。

食料品に限って比較すると、カナダは日本より平均15パーセント安いというデータもあります。特に野菜、果物、牛肉、お米が安いのは自炊派にとってはうれしいですね。

この物価データから、カナダ留学生活において食費を抑えるには、どれだけ外食を避けて自炊できるかにかかっているということが分かります。自炊中心の生活ができれば、日本よりも食費をおさえることは可能です。

また、タバコはかなり高いので、喫煙されている人は留学をきっかけに禁煙してみるのもよいかもしれません。

交通費

次に語学学校に通う際に欠かすことのできない交通費について見てみましょう。

 

項目 日本 カナダ 物価の差
片道チケット(ローカル線) 220円 290円 +35%
1ヶ月定期券(標準価格) 10,000円 8,200円 -15%
タクシー(初乗り) 630円 360円 -40%
タクシー(1キロ) 400円 180円 -55%
ガソリン(1リットル) 150円 110円 -25%

 

片道チケット以外であれば、交通手段は日本よりかなり安いのが分かります。特にタクシーは日本では高いというイメージがありますが、カナダでは初乗り400円、1キロ200円足らずで乗ることができますので、場合によって利用するのもありです。

片道チケットより定期券が大幅に安く設定されていますので、語学学校に通う際の定期券購入は節約には必須と言えます。

家賃

留学、ワーホリでは欠かせない住居費について見てみましょう。

項目 日本 カナダ 物価の差
1ベッドルームアパート(中心地) 85,490円 125,340円 +45%
1ベッドルームアパート(中心地から外れた場合) 57,200円 105,200円 +85%
3ベッドルームアパート(中心地) 191,850円 201,250円 +5%
3ベッドルームアパート(中心地から外れた場合) 118,670円 173,320円 +45%

 

ほとんどの項目で日本より大幅に高いことが分かります。カナダでは住居費の高騰がここ数年顕著に進んでいて、日本と違い都心から離れたから極端に安くなるというわけではないことが分かります。

1ルームに一人暮らしとなると、中心地から外れた場合でも100,000円を下回ることは難しいので、節約ポイントはシェアをすることになりますが、シェアをしたとしても月60,000円〜80,000円程度は覚悟しておいた方がよいでしょう。

公共料金

電気代や電話代、インターネット開設をした際の料金の差も気になるところです。以下でチェックしてみましょう。

項目 日本 カナダ 物価の差
光熱費(電気、ガス、水道代込み)

※85平方メートルのアパートメントと仮定

22,000円 15,140円 -30%
携帯通話料(1分の通話料・割引プランなし) 40円 30円 -20%
インターネット回線(ADSL無制限プラン) 4,750円 7,300円 +55%

 

光熱費も携帯の通話料も日本より安いことが分かります。そのため、光熱費が別でシェアメイトと割る場合は、使い方にもよりますが、思っているよりはかからないかもしれません。ネット回線を契約する場合は日本より1.5倍ほど高いので注意が必要ですね。

レジャー施設

留学に行ったら挑戦してみたい字幕なしの映画館、運動不足解消のためのフィットネスクラブやテニスコートなどのレジャー施設の値段の違いも見てみましょう。

項目 日本 カナダ 物価の差
フィットネスクラブ(大人1ヶ月) 8,580円 4,750円 -45%
テニスコート(週末1時間) 2,770円 1,850円 -35%
映画館(大人1人) 1,800円 1,270円 -30%

 

レジャー施設は全般的に日本よりも安いので、日本より気軽にレジャーを楽しめると思っても大丈夫です。

日本とカナダの物価を徹底比較してみた結果

意外なことに消費者物価は日本よりカナダのほうが約10%安いという結果がでています。では、なぜカナダの物価のほうが高いというイメージがあるのか。

それは外食費と家賃がかなり高いからです。日本とカナダを比べた時に、家賃は35%近く、外食に至っては約45%高いのです。

今回の物価比較をよくよく見てほしいのですが、野菜・果物・牛肉・交通費・レジャー施設費・携帯代など日本より安いものも結構あります。

結論、「外食を避け自炊を頑張り、家賃を安く済ませば、日本と同等か日本より安く過ごすことも可能。」ということが見えてきます。

しかし、家賃を含めれば消費者物価はほぼ変わらず、外食に至っては高いのは事実です。では、その分給料も高いのか?次はカナダと日本の給料の違いを比較してみましょう。

カナダの給料 日本との徹底比較

日本の給料が20年以上横這い状態になっているというのは最近よくいわれています。そうなるとカナダのほうが大幅に給料が高いイメージがあると思いますが実際はどうでしょうか。

世界最低賃金ランキングから見るカナダと日本の年収、時給

永住を狙う人は知っておいたほうがよいのが年収、そしてワーホリでの渡航を検討している人にとって知っておくべきなのが時給の違いです。OECD加盟国をランキング形式で示した最低年収・最低時給・平均年収は以下の通りです。

国名 最低年収(ドル) 最低時給(ドル) 平均年収(ドル)
ルクセンブルグ 25,800 12.4 65,800
オランダ 25,300 11.2 58,800
オーストラリア 24,500 12.4 55,200
ニュージーランド 24,000 11.6 45,200
ドイツ 23,300 11.8 53,700
ベルギー 22,800 11.0 54,300
イギリス 22,700 10.9 47,100
フランス 22,100 12.1 45,500
韓国 21,900 8.7 41,900
カナダ 21,700 10.5 55,300
アイルランド 21,000 10.1 49,400
スペイン 19,000 10.6 37,900
スロベニア 17,800 8.5 41,400
日本 16,400 7.9 38,500

参照(英語):OECD-Real minimum wages 2020

※ドル=アメリカドルで表記、年収は10ドル単位切り捨て
※順番は最低年収順
※OECD:ヨーロッパ地域を中心に、日本、アメリカなど38ヶ国が加盟している国際機構

2020年のデータではありますが、日本とカナダは最低年収で5,300ドル、時給で2.6ドル、平均年収は16,800ドルもの差があるのがわかります。

アメリカドルを115円として日本円になおすと、最低年収で約60万円、時給で約300円、平均年収では200万円近くカナダの方が高いということになります。

しかし、永住権狙いの人は、平均年収の差につられて痛い目をみない様に注意しましょう。理由としては永住権がほしい日本人はたくさんいるため、最低年収に合わせられることがあるからです。日本の平均年収とカナダの最低年収であれば、日本の平均年収のほうが200万円近く高いです。

日本で平均年収を稼げたからといって、異国の地カナダで平均年収を稼げるとは限りませんので、そこはしっかり検討すべきポイントです。

そしてワーホリで渡航する人は時給300円の差に加えて、飲食やサービス業であればチップがある国なので、プラスアルファでお給料がはいってくる人も多いです。外食をおさえ、節約すれば、日本よりも貯金がたまっていくという人も多くいますので、自炊を頑張ってみるとよいでしょう。

トロント・バンクーバーの物価比較

カナダの人気2大都市といえばトロント・バンクーバーです。カナダを代表する第一都市トロント、都会と自然がバランスよく共存しているバンクーバー。どちらも魅力的ですが、物価の差はあるのでしょうか。

トロントとバンクーバーの物価はどっちが高いの?

結論、少しだけバンクーバーのほうが高いですが、大きな差はありません。

以下、北米主要全124都市を比較したランキングをお伝えいたします。

※順位が高いほど物価が高い

都市名 生活費 家賃 食料品 外食費 家賃込み生活費
トロント 42位 28位 75位 39位 31位
バンクーバー 30位 23位 105位 40位 21位

参照:北米物価指数2022

項目により差はあるものの、全体的な物価を示す家賃込みの生活費はバンクーバーのほうがトロントよりわずかに順位が高いことが分かります。使い方にもよりますが、実際に生活してみてた場合は1ヶ月の生活費で5,000円〜10,000円前後の違いでしょう。

カナダで物価が安い都市はあるの?

北米124都市ではどちらの都市も物価が上のほうにランキングされていますが、カナダに留学した場合、物価が高い都市以外の選択肢はないのでしょうか。

実は意外に物価が安い都市が2都市あります。それは、モントリオールとカルガリーです。

意外な穴場、カナダ第2の都市モントリオール

トロントに次ぐカナダ第2の都市といえば、フランス文化とカナダの文化が融合した街モントリオール。都心部といえば物価が高いイメージがありますが、カナダ国内では比較的物価が安く、そのことはあまり知られていません。

日本人も少なく、イベント、音楽、芸術を楽しみながらフランス語と英語を学べる都市モントリオールの物価ランキングは以下の通りです。

都市名 生活費 家賃 食料品 外食費 家賃込み生活費
モントリオール 68位 102位 50位 83位 96位

 

トロント、バンクーバーの人気に隠れてしまっているところはありますが、実は物価も安く、魅力のある都市です。

モントリオールに興味が湧いた人はぜひこの記事もご覧ください。

モントリオール留学ってどうなの?基本情報とメリット・デメリット 

物価が安いカウボーイの街カルガリー

大都市は苦手だけど物価が安い都市で過ごしたい。そんな人へおすすめしたいのが大自然に囲まれたカウボーイの街カルガリーです。

カルガリーはロッキー山脈の麓にあるカナダ第5の都市。日本人が少なく、治安が良いウエスタン文化が根付いた魅力の多い街です。生活費のなかでは特に家賃が安く、州の税率も低いためトータル的に出費を抑えることができます。

では、カルガリーの物価ランキングを見てみましょう。

都市名 生活費 家賃 食料品 外食費 家賃込み生活費
カルガリー 51位 88位 73位 56位 72位

 

カルガリーを含めたカナダの都市についてはこちらの記事をぜひご覧ください。

ワーキングホリデー・カナダ・都市記事

まとめ

カナダの物価を徹底的に日本と比較することで、どうすれば現地でも費用をおさえられるか見えてきました。ポイントは以下の通りです。

【カナダ留学で費用をおさえるポイント】

■外食は高いので自炊を頑張る

■家賃はできるだけおさえる

■レジャーは日本より安いので、適度に楽しむ

■モントリオールやカルガリーなど物価の安い都市も検討

■働ける人は現地では日本より稼げる

正確な情報を知ることで、留学やワーホリのトータル予算もまったく違うものになります。今回の記事を参考に、現地生活の準備をしてみてください。また、現地での生活や物価、準備することなどは1人で調べるには限界がありますので、留学エージェントにしっかり相談したうえで、後悔のない留学準備を進めていきましょう!

この記事を書いた人

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