TOEFLとは? -スコア、テスト内容から受験申込まで-

TOEFL(トーフル)は、TOEICと並んで日本でもよく知られた英語能力検定で、アカデミックかつネイティブレベルの英語力を世界で証明することができるテストです。海外の、特に英語圏への留学の際に自分の英語力を示すために役立つのがTOEFLの特徴といえます。TOEFLの試験の特徴や、日本やオーストラリアでの受験方法などを解説します。

TOEFLとは

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、日本のみならず世界中で認知されている英語能力検定試験の1つです。

TOEFLの受験スコア(得点)はオーストラリアやカナダ、イギリス、アメリカなど 130カ国以上の10,000拠点を超える大学や機関で、能力評価のために採用されています。

 

TOEFL と TOEIC の違い

TOEFLとTOEICの違いは主に受験目的にあります。目的が異なるため、テスト内容や形式も当然同じではありません。

TOEFLは国際的に認知度が高く、世界中の大学などで受け入れられており、テスト内容はアカデミックかつネイティブレベルです。

一方、TOEICは英語圏の国・地域での認知度が低く、日本でビジネスや日常会話で活かすため、また国内大学での英語力評価のための試験として受け入れらています。

そのため、日本国内向けにはTOEIC、海外での留学や就職向けにはTOEFLと、目的に応じて受験することが推奨されます。また、IELTSも英語圏での英語能力検定として有効です。

参考:
IELTSとは? -スコア、テスト内容から受験申込まで-

TOEICとは? -スコア、テスト内容から受験申込まで-

TOEFLの種類

TOEFLのテストは大きく分けて2種類、「TOEFL iBT」と「TOEFL ITP」があります。

  • iBT(internet-based test)
    TOEFL iBT は英語圏での留学を目指している個人向けのテストで、オンライン(パソコン)受験方式を採用しています。指定の会場のコンピューターを使って受験可能です。
    英語圏の教育機関でのコミュニケーションに不可欠な話す、聞く、読む、書く4スキルを測定します。
  • ITP (institutional test program)
    TOEFL iTP は大学や企業、英語プログラムなどが英語能力を判定するのに利用する、団体対象マークシート方式のテストです(個人での申し込みは不可)
    日本では、ITPは国内の大学・企業などがクラス分けや選考試験などの目的で使用されています。レベル1と2のテストがあり、内容は聞く、読む、ストラクチャーの3つで構成されています。

TOEFLのスコア

TOEFL iBTのスコアは、各セクション0〜30点×4で合計120点満点で採点されます。アメリカのハイレベルな大学院の多くは、TOEFLスコア100点以上を入学要件の1つとしています。

なお、取得したTOEFLスコアには有効期限があり、受験日から2年までとなっています。

試験項目と内容(TOEFL ITP)

団体向けのTOEFL ITP は多肢選択式のペーパーテスト(マークシート)です。

リスニングとリーディングで構成されていますが、下記のスキルが判定されます。

  • Listening Comprehension(聴解力)
  • Structure and Written Expression(文法力)
  • Reading Comprehension(読解力)

TOEFL ITP にはレベル1と2 がありますが、主な違いは問題数と回答時間、スコアの範囲です。

試験項目と内容(TOEFL iBT

個人向けのTOEFL iBT には以下の4つの項目があり、試験はオンラインシステムへのチェックイン時間を含め、合計4時間半にわたって行われます。

  • Listening
    (リスニング/聞き取り能力)
  • Reading
    (リーディング/文章の読解能力)
  • Speaking
    (スピーキング/会話をする能力)
  • Writing
    (ライティング/文章を書く能力)

iBTはパソコンを利用したテストとなるので、事前にタイピングの練習をお勧めします。

試験では、具体的に以下のようなスキルが求められます。

  • 読み聞き取り、回答を話すスキル
  • 聞き取り、回答を話すスキル
  • 読み聞き取り、回答を書くスキル

 

リーディング(60〜100分、36〜70問)

  • 制限時間内に3〜4件の長文を読み、設問に回答する。
  • 各文章に約700語、設問は12〜14問ある。

 

リスニング(60〜90分、34〜51問)

  • レクチャーやディスカッション、会話などを聞き、設問に回答する。

 

スピーキング(20分、6問)

2つの形式があり、6問のタスクで構成されています。

  1. Independent tasks
    (2問、準備15秒、回答45秒)
  2. Integrated tasks
    2a) Read/Listen/Speak;(2問、準備30秒、回答60秒)
    2b)Listen/Speak;(2問、準備20秒、回答60秒)

 

ライティング(50分、2問)

スピーキングと同じく2つの形式があり、2問のタスクで構成されています。

  1. Integrated task
    Read/Listen/Write1問、20分)
  2. Independent task(1問、30分)

申し込みと受験方法

TOEFL ITP に関しては団体(学校、企業)対象のテストなので個人は申し込みができませんが、TOEFL iBT は世界各国で受験可能です。日本では全国各地で年間50回以上の試験が実施されています。

オーストラリアでは、シドニー、ブリスベン、ジムブーンバ、アデレード、メルボルン、パースに会場があります。

世界各国の受験料や日程、受験会場については、TOEFLの公式ウェブサイトで確認できます。

 

受験料

受験料は米ドルが基準なので、国によって受験料が異なります

  • 一般申込料金(Regular registration/受験日の1週間前まで)
    日本:235米ドル
    オーストラリア:300米ドル
  • 締切後の申込料金:40米ドル
  • 受験日・会場の変更料金:60米ドル

 

テスト申請までのステップ

  1. Bulletin(受験要綱)を確認
  2. 身分証明書(ID)を準備。
    身分証明書の詳しい情報は公式サイトの携行品のページから確認可能。
  3. オンライン、電話、郵送のいずれかで申込手続き。各手続き方法は公式サイトに日本語の説明あり。

いずれもクレジットカードで支払い可能ですが、申込方法によりPayPalなども利用できます。

 

テスト当日の流れ

テスト当日に向けての準備や当日の流れは公式ウェブサイトで確認し、会場には試験開始30分前までに到着しましょう。

IDと「registration confirmation」を提示したら、スコアレポート用の写真撮影があります。

 

※当ページの情報は2018年2月現在のものです。

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