現在のメルボルンにあたるポート・フィリップは1802年にジョン・マレーによって発見され、1803年にチャールズ・グリムズによってヤラ川の河口が発見されました。1830年代にはタスマニアの入植者たちが居住地や放牧地を求めてメルボルンに移住し、遊牧の中心地となりました。
メルボルン地域にはもともとクリンという先住民族が住んでいましたが、ヨーロッパからの移民により持ち込まれた病気などにより、1870年代までに滅びてしまいました。
1836年に同エリアはニューサウスウェルズ(NSW)植民地のポート・フィリップ地域の行政中心地になり、1837年に英国首相メルバーン卿にちなんで、正式にメルボルンと名付けられました。現在でも英国のカラーが強く残る地域で、ビクトリア女王時代の建築物が、ロンドンに次いで最も多く残っています。
1850年代にはゴールドラッシュの影響で急速に発展し、1901〜1927年はオーストラリア連合の臨時首都としても重要な役割を担いました。メルボルンは世界的に見ても住みやすい都市で、留学生も多いエリアとなっています。
季節 | 春 | 夏 | 秋 | 冬 | ||||||||
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月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
平均最高気温 | 17 ℃ | 20℃ | 22℃ | 24℃ | 26℃ | 26℃ | 24℃ | 21℃ | 17℃ | 14℃ | 14℃ | 15℃ |
平均最低気温 | 9℃ | 10℃ | 12℃ | 14℃ | 15℃ | 16℃ | 14℃ | 12℃ | 10℃ | 7℃ | 6℃ | 7℃ |
服装 | 11月以降は暖かい日もあるが、基本的に日中も寒く、長袖が必要。朝晩は特に気温が下がるので、厚手のコートを着用。夜間は特に気温が下がるので、パジャマも厚手の方が良い。 |
半袖、半ズボン、サンダルで過ごせる。屋内やバス、電車内は冷房が強いので、羽織るものを持ち歩いた方が良い。朝晩は涼しいため、日本のような寝苦しさは少ない。 |
日中は半袖で過ごせることもあるが、4月以降は薄手の長袖が適している。朝晩は気温が下がるため、基本的に少し厚手の長袖(薄手のジャケットやセーター)と長ズボンが必要。 |
日中も寒く、上着が必要。朝晩は特に気温が下がるので、厚手のコートが不可欠。夜間は特に気温が下がるので、パジャマも厚手のものが良い。 |
メルボルン人口 | 4,725,316人 |
VIC州面積 | 237,629km² |
日本との時差 | 通常時:日本 +1時間 サマータイム期間:日本 +2時間 *サマータイムは10月の第一日曜日の午前2時に始まり、4月の第一日曜日の午前3時に終わる。 |
主な産業 | メルボルンは、オーストラリア3大企業であるテルストラ(通信会社)、BHPビリトン(世界最大の鉱業会社)、ナショナルオーストラリア銀行(NAB)の本拠地。他にも多くの上場企業のオフィスビルが立ち並び、シドニーに次ぐ金融都市でもある。VIC州は長年にわたり国内の自動車産業を牽引する地域であり、食品加工業や機械工業も盛ん。メルボルンはファッションの中心地としても知られる。郊外には2017年にオーストラリアに上陸した通信販売大手アマゾン・コムの国内最初の配送拠点も作られた。 |
フライト | 成田空港から直行便あり |
所要時間 | 10時間30分(直行便)、乗り継ぎありの場合は18時間~ |
空港名 | メルボルン(タラマリン)空港 (Melbourne (Tullamarine) Airport)アバロン空港 (Avalon Airport Australia、ジェットスターの国内線空港) |
ここでは国際線のあるメルボルン(タラマリン)空港からのアクセス方法と、国内線のみのアバロン空港からのアクセス方法をご紹介します。
メルボルン(タラマリン)空港から市内までは約18キロ。空港から市内までの鉄道はありません。3人以上の場合は、タクシーを利用した方が割安な上、乗り換えの必要がないのでお勧めです。
スカイバス(Skybus) | 空港とシティのサザンクロス駅とを結ぶ24時間運航のシャトルバス。サザンクロス駅まで約30分、18豪ドル。乗り場とチケット売り場は空港のターミナル1と3の前。赤い車体で、時間帯によるが、10~30分間隔で運行している。サザンクロス駅でもチケットは購入できる。
空港にあるスカイバスのブースで申し込めば「スカイバス・ホテル・トランスファー・サービス」が追加料金なしで利用可能。これは、サザンクロス駅から市内のホテルまでの送迎サービスで、スカイバスのミニバスに乗り換えが必要。 |
タクシー | 市内まで約30分、約50豪ドル。乗り場は空港の各ターミナルの前にあり、「Taxi Rank」と表示されている。 |
アバロン空港から市内までは約55キロ。メルボルン(タラマリン)空港と同様に、鉄道手段はありません。
バス | 空港から市内まで約1時間、22豪ドル。空港とサザンクロス駅間で運行しているバスで、アバロン・エアポート・トランスファーズ(AvalonAirportTransfers)という名称。チケット売り場は空港内とサザンクロス駅にあり、サンバス(SUN BUS)のチケットカウンターもしくは運転手から購入可能。市内のホテルへの送迎は事前予約が必要。
このバスは空港専用で、フライト時刻に合わせて運行している。空港からは飛行機の到着後30分に市内へのバスが出発、サザンクロス駅からは飛行機の離陸時間の2時間前に空港に向けて出発。 |
タクシー | 空港から市内まで約50分、約95豪ドル。 |
メルボルンの公共交通機関であるトラム(路面電車)、電車、バスを利用するにはマイキーカード(Myki card)が必要です。毎日利用する人向けのマイキー・パス(Myki pass)、短期間または時々利用する人向けのマイキー・マネー(Myki money)の2種類があります。旅行者には、市内の主要15アトラクションの割引特典も付いたマイキー・ビジターパック(Myki Visitor Pack)がお勧めです。
トラム(路面電車) | 乗車にはマイキーカードが必要。シティ内を移動するのに便利。停留所にはバーが立てられている。乗りたい路線のトラムが来たら、手を挙げて合図する。木製の旧車両は中央のドアから乗り降りし、新型車両は前から乗って後ろから降りる。
シティ・サークル・トラムという、シティ中心部を巡回しているあずき色の無料トラムがある。1周約30分で乗降自由。運行時間は10時~18時。運行間隔は5~10分。運休はグッド・フライデーとクリスマス。 |
電車 | 乗車にはマイキーカードが必要。 シティ・ループ(Citi Loop)と呼ばれる市の中心部から郊外へ放射状に伸びている線路網。メルボルンの公共交通機関の中で、郊外に行くのに最も適している。電車のドアは待っていても開かず、乗客が開閉するシステム。 |
バス | 乗車にはマイキーカードが必要。郊外での移動に便利。バス停には番号表示のみで名前がなく、交差する通りの名前が目印になるので、降車時には注意が必要。バスは前から乗り、中央のドアから降りる。
ツーリスト・シャトルという、市内の12観光ポイントを巡る無料シャトルバスがある。1周約時間。前面に「Free service」と表示されている。ツーリスト・シャトルの運行時間は9:30~16:30、運行間隔は15~20分。運休はクリスマス。 |
タクシー | 主要ホテルやフリンダース通り駅前、交差点付近などにタクシー乗り場がある。 |
レンタカー | 空港で予約でき、市内にも大手のレンタカー会社がある。メルボルンではトラムの進行を妨げないように、トラムと車道が交差する通りでは独特な右折方法が必要。この場合は、交差点手前で左車線に入り、右折のウィンカー合図を出しながら信号を待ち、青になったら右折する。 |
ニュー・イヤーズ・デー New Year’s Day |
毎年1月1日 |
オーストラリア・デー Australia Day |
毎年1月26日 |
レイバー・デー Labour Day |
3月第2月曜日 |
グッド・フライデー Good Friday |
イースター・サンデー前の金曜日 |
サタデー・ビフォー・イースター・サンデー Saturday before Easter Sunday |
イースター・サンデー前の土曜日 |
イースター・サンデー Easter Sunday |
オーストラリアの秋分の日以降、最初の満月が出た次の日曜日 |
イースター・マンデー Easter Monday |
イースター・サンデーの翌日 |
アンザック・デー ANZAC Day |
毎年4月25日 |
クイーンズ・バースデー Queen’s Birthday |
6月第2月曜日 |
フライデー・ビフォー・AFLグランドファイナル Friday before the AFL Grand Final |
9月第4金曜日 |
メルボルン・カップ Melbourne Cup |
11月第1火曜日 |
クリスマス・デー Christmas Day |
毎年12月25日 |
ボクシング・デー Boxing Day |
毎年12月26日 |
*祝日は年毎に日付が変わるものもあります。
シティの1人部屋 | 300豪ドル |
シティの4人相部屋 | 120豪ドル |
メルボルンはシティ内の家賃が高いため、シティ暮らしの留学生の多くはシェアハウスに住んでいます。ただし仕事や学校に行くにも、買い物に行くにも便利で、留学生に人気の地域。シティ内ではルームシェア(複数人でベッドルームをシェア)が最もポピュラーで、多国籍のシェアメイトと出会い、交流できる滞在方法の1つでもあります。
価格が高めとなるオウンルーム(1人部屋)や静かな環境を好む人は、比較的家賃の抑えられる郊外に住む傾向にあります。トラムが走る準郊外ともいえる地域は比較的家賃が安く、買い物などにも不便さがないため、シティから離れすぎず、ゆったりと生活したい人に向いているエリアです。
更に郊外に行くと公共交通機関が限られるため、車を持つ人やゆっくりと田舎で暮らしたい人に好まれています。郊外のファームで働く人もいますが、基本は留学生よりも現地の住民が多いです。
履歴書(レジュメ)を作成して直接店や会社に配る方法と、下記のサイトなどで探し、オンラインで申し込む方法、人に紹介してもらうなどの方法があります。
日本語サイト | 英語サイト | |
家探しサイト | GO豪メルボルン | Gumtree |
仕事探しサイト | GO豪メルボルン | Gumtree |
東京ホームタウン・ジャパニーズ・スーパーマーケット(Tokyo Hometown Japanese Supermarket) | 41/45 A’Beckett St, Melbourne VIC 3000 |
ケーティー・マート(KT MART) | 600 Elizabeth St, Melbourne VIC 3000 |
フジ・マート(Fuji Mart Melbourne) | 34 Elizabeth St, South Yarra VIC 3141 |
ダイソー(Daiso) | Midtown Plaza, 204/246 Bourke St, Melbourne VIC 3000 |
コンセント(KONCENT Japanese homewares and designer goods) | 1/270a Coventry St, South Melbourne VIC 3205 |
ザ・キモノ・ハウス(The Kimono House) | Room 7, 2nd Floor/37 Swanston Street, Melbourne VIC 3000 |
メイド・イン・ジャパン(Made In Japan) | 1 – 7 Wynyard St, South Melbourne VIC 3205 |
メルボルンは「世界で最も住みやすい都市」と言われており、世界的に見ても治安の良い都市です。ただ、都市の中でも地域によって治安の良いエリアと、注意が必要なエリアがあります。メルボルン日本国総領事館は在留邦人向けの安全マニュアルを発行しているので、事前に確認しておきましょう。
まず、シティ中心部での犯罪の傾向としては、置き引き、スリ、ドラッグ、飲酒がらみの暴行がみられるので、手荷物の管理や飲酒の際は注意しましょう。
シティへの交通が便利で安い物件を探したい人はサンシャイン・ノース(Sunshine North)などの方がおすすめです。
特に治安が良いとされる地域として、ブライトン(Brighton)、サウス・ヤラ(South Yarra)、ドンベール(Donvale)、フィッツロイ(Fitzroy)、カールトン(Carlton)、エッセンドン(Essendon)などが挙げられます。
メルボルンはオーストラリアの中でもとりわけ英国のような雰囲気のある地域で、建物やディスプレイなど、街中を歩くだけでもそのヨーロッパ風の町並みを楽しめます。もちろん素敵なカフェもたくさん。それに加え、メルボルン中心部では1960年代に米国から伝来したストリート・アートも至る所にあり、カラフルなデザインの壁面アートやオブジェを見つけることができます。
自然を楽しむなら、世界で最も美しい海岸道路と言われるグレート・オーシャン・ロードは外せない観光スポットです。フィリップ島でフェアリーペンギンの帰巣の群れを見るのもいいでしょう。
また、年間を通して穏やかな気候のメルボルンはスポーツに適しており、ラグビー、テニス、クリケットなどの大きな大会が開催されるため、その時期に滞在する場合はぜひ地元の人と一緒に観戦して、盛り上がりましょう。
以下、メルボルンの観光やお出かけスポットを一部ご紹介します。
アイエルエスシー (ILSC)は徹底した母国語禁止のルールを設けており、英語をしっかりと伸ばせる環境の整った学校です。幅広い選択授業の中から学ぶことができ、仕事と勉強を両立させたい方や英語+αで学びたいことがたくさんある方にオススメです。
アットホームな語学学校、ロンズデールインスティテュートはメルボルン中心地から徒歩で通える便利なロケーション。英語環境を重視しているため、国籍比率さらには日本人率を徹底管理。授業後のフリークラブそして、オンラインスタディーをフル活用することによって、英語漬けの生活を送って頂けます。
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